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共済と保険の違い、共済が安いと聞くがなぜ保険の方が一般的なのか

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こんにちは
ホン博士です。

共済と保険の違いを明確に答えれますか? おそらくそんな人は居ないでしょう。

なぜなら共済と保険の違いって気になるけど調べないからです。面倒なのです。例えばスーパーなどで共済のチラシが置いていますが「共済って保険のこと? 保険は保険会社で入ってるしなぁ」程度で深く考えませんよね。

それに、保険は保険の販売員が居ますが、共済はチラシを置いているだけなので聞けないですよね。これが保険の方が一般的な理由の1つです。

そして、2つ目の理由は保険の方がカスタマイズが効くからです。要するに自分サイズの保険が設定できるのです。

それでは、共済と保険の違いを少しづつ勉強してみましょう。

共済と保険は出元(でもと)が違う

基本的な考え方として、共済と保険の役割は同じです。入院した時に「お金」が貰えたり、手術をした時に「お金」が貰えたり、通院した時に「お金」が貰えたり。

ここでお気づきの方もいるかもしれませんが、上記のお金に「」が付いています。この「お金」の事を共済の場合は「共済金」保険の場合は「保険金」と言うのです。

この「共済金」と「保険金」の役割は同じです。事故(入院、手術、通院等)が起こった場合に貰える「お金」の事です。

では、なぜこのように名称が違うのか?

根拠法令、監督官庁が違う

それは出元(根拠法令、監督官庁)が違うからです。下表をご覧ください。

共済保険
根拠法令消費者生活協同組合法保険業法
監督官庁厚生労働省金融庁

共済といえば都道府県民共済、全労災、コープ共済等があります。これらは生活協同組合法に則り厚生労働省の元ですが、JA共済に関しては別ルートで農業協同組合法に則り農林水産省の元、募集されています。共済はややこしいですね。

共済は基本理念として「非営利」、「対象が組合員」となっています。ここが保険と大きく違うところです。

言葉が違っても役割は同じ

用語も下記の対照表ように違います(役割は同じです)。

共済保険
加入者契約者
掛け金保険料
共済金保険金

保険の用語の方が聞き慣れていませんか。このように共済と保険の役割は同じですが見た目(用語)がこんなに違うのです。だから混乱するのですね。

じゃあどっちがいいの?

年齢と求めている保障によって変わってきます。なぜならお互い得意とする部分が違うからです。

例えば、全労災(共済)なら基本は59歳までは一律の掛け金です。それに対して保険だと加入する年齢によって保険料が違います

共済は59歳までの組合員の事故率から掛け金を算出しているのに対し、保険は各年齢毎の事故率から保険料を算出している事が分かります。

要するにこういう事です

●若い時は保険の方が安い
●ある年齢で共済の方が安くなる

同じ条件であれば40代半ばを境に掛け金(保険料)が共済の方が安くなるのです。

共済の方が分かり易い

共済のチラシってよくスーパーの入り口や買い物袋に詰めるところに置いてありますよね。それの厚さってどうですか?

ペラペラですよね。
それに対して保険のパンフレットって分厚くて、専門用語が満載で、小さな文字が多すぎて全部よむのは困難です。読んでも理解できません。

参考までに下記が埼玉県民共済の「医療・生命共済」です。

埼玉県民共済

出典:埼玉県民共済

とってもシンプルで分かり易いでしょ。掛け金も月々2000円と非常に分かり易いですよね。

それに比べ保険の場合は、様々な事を聞かれた後、事務所に行って見積りを作成してきてと非常に面倒で分かり難いです。

割戻金がある

共済は非営利だと言いましたよね。だから、掛け金が余った場合(ケガや病気の人が少なく共済金の支払いが少なかった場合)は割戻金と言うのが返ってくる事があります。

わずかなお金かもしれませんが気分的に嬉しいものです。

自由度が少ない

共済は上の埼玉県民共済の例の様にキッチリ決まっています。考えないでいい分、自由度が少ないのです。例えば入院日額を増やしたりとか、死亡保障を減らしたりとかカスタマイズの幅が狭いです。

とりあえず入っておく分にはいいかもしれませんが、自分サイズの保障を手に入れたいなら保険の方がいいかもしれませんね。

死亡保障が少ない

例えば一家の大黒柱が亡くなり、10歳の子供がいたとします。上記の埼玉県民共済の様に1000万の死亡保障だと足りないかもしれませんよね。

その点、保険の場合は自由にカスタマイズができます。その分、保険料は上がるのですが、子供さんが小さい時は死亡保障を大きくして、ある程度大きくなると死亡保障と小さくする(保険料が下がる)ような使い方も出来ます。

高齢者の保障が手薄い

上記の埼玉県民共済の例でも分かるように、60歳を超えると各保障が手薄くなっているますよね。ここはその人によって良し悪しが変わってくるのです。

例えば、ガッツリ稼いでお金の心配はあまり無い人にとっては共済の手薄い保障でも問題はないでしょう。掛け金も安いですしね。

逆に、しっかり蓄えれなくて「病気等の場合は保障が頼り」と言う人にとっては共済は心細いでしょう。保険で保障を手厚くした方がいいかもしれませんね。

まとめ

共済と保険の違いは分かったでしょうか。

役割は同じですね。事故(ケガ、病気等)で困っている人を助ける事です。

共済、保険のように呼び名が違うのは出元(根拠法令、監督官庁)が違うからです。

保険の方が一般的なのは、保険屋は店舗があり保険募集人が居るのにたいして共済はスーパー等でペラペラのチラシが置いてある程度だからですよね。

若い頃は保険の方が安い傾向があり、40代半ばを境に共済の方が安くなるのでしたよね。

安さに重きを置くか、保障に重きを置くかでどちらが最適かが変わってきます。

手間と労力を惜しまないなら年代によって使い分けるのがいいかもしれませんね。あるいは併用して自分サイズの保険を作るとか。

ハッキリ言って共済や保険やを使い分けるのは面倒です。しかし、しっかり自分の将来を見据えている人はそれが出来ていて、自分サイズの保障を手に入れているのです。

逆に、深く考えていない人は事故(ケガ、病気等)が起こって困るまで無頓着なのです。そして高い治療費を払うことになるのです。

「納期のある事はスグやる! 面倒くさい事は今スグやる!」

最後までお読みいただき
ありがとうございました。

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