こんにちは
ホン博士です。
子供の保険で一番に思い浮かぶのは「学資保険」ですよね。
「学資保険」の目的は、子供の入学時等にまとまったお金(祝い金)を受け取る事です。この目的を軸に保険内容を構成していくのです。
大切な子供を守る為に掛ける保険なので、出来るだけ保障内容を充実させたいと考えるのが親心ではないでしょうか。しかし、可愛さ余って余計な保険料を支払うのは考え物です。
実際、保険に対する意識の高い親御さん達は、なぜこの特約を付けているのか、なぜこの保障が必要なのか、なぜ今のタイミング(年齢)で保険加入なのか、といった事を考えて保険選びをしているのです。
子供が小さな頃は何かと出費がかさみます。そんな時に不必要な保障にお金(保険料)を払うのは勿体ないです。そのお金でお菓子を買ったり、塾に通わせたりした方がよっぽど有意義なお金の使い方です。
この記事では、学資保険をギュッと濃縮する為の考え方をお伝えしていきます。
参考になれば幸いです。
学資保険の2つのパターン
学資保険は大きく分けて2つのパターンが存在します。「貯蓄重視型」と「保障重視型」です。どちらも大切な子供を守る為の保険なのですが、あなたのライフスタイルからどちらが最適かを考えて選べるといいですね。
「貯蓄重視型」
「貯蓄重視型」は簡単に言うと貯金です。将来、子供の入学時にランドセルを買ったり、体操服を買ったり、体育館シューズを買ったりと、そういったお金に充てる為の保険(貯金)です。
「なぜ保険なの? 貯金じゃダメなの?」
と考えましたか?
学資保険で貯金するには意味があるのです。
このように、祝い金や満期保険金を貰って、貰うトータルが払い込んだ保険料より多くなるのです。これを「返戻率(へんれいりつ)が100%を超える」と言います。
祝い金を貰うタイミングはコントロール出来るので、出来るだけ貰わない(後に回す)方が返戻率は高くなります。なぜなら貰わない(預けている)という事は、保険屋さんはそのお金を運用して増やせるからです。これが返戻率が100%を超える理由です。
この返戻率が、銀行でお金を貯める利子より多いなら絶対にありですよね。
さらに、育英年金というのが付いている場合、契約者(お金を払う人:親や祖父母)に万が一、死亡や高度障害が起こった場合、保険料の支払いはしなくてよくなり、逆に育英年金という形で満期までお金(保険金)が貰えるのです。
自分で貯蓄してお金を貯めるのって結構むつかしいですよね。知らない内に銀行口座のお金は無くなるものです。しかし、保険にしておけば強制的にお金が貯めれるのではないでしょうか。
「保障重視型」
保障重視型には大きなデメリットがあり、返戻率が100%を切る事です。なぜなら期間中の保障を手厚く設定しているからです。
下図を見て下さい。
このように、保険料は「貯蓄重視型」と同じように貯まるのですが、保障を手厚くしている分(特約が付いている)出て行くお金が発生するのです。こういった理由で原資(払った保険料)を割り込み、返戻率が100%を切るのです(100%を切らない商品もあります)。
逆にメリットは保障を手厚く(特約を付ける)出来るので、例えば子供がケガをした場合や、病気をした場合や、他人に迷惑を掛けた場合等にも保険金を貰えるように出来るのです。
大切で守るべき子供の保険を手厚くしたいのは親心です。しかし、それが過剰な場合もあるのです。余計なお金(保険料)は払いたくないですよね。実はそんな方法があるのです。
「助成金」の存在
自治体の「助成金」とは、例えば、0歳~中学3年まで医療費を自治体が払ってくれる制度なのじゃ(各自治体によってルールは違うので、一度ご確認ください)
じゃあ、民間の医療保険(学資保険の医療特約等)は必要ないんじゃないの?
とは行かないから民間の医療保険があるのじゃ
「助成金」で医療費は払えるのだが、その他にもお金がかかるじゃろぅ!
例えば入院中の差額ベット代、食費、親御さんの交通費、雑誌、医療費以外にも様々の出費がかさむのじゃ
ハニ~ワ君の場合はゲーム代も必要だよ。
入院中はおとなしく寝とくものじゃぞ!
こういった形で医療費に関しては各市町村の「助成金」で賄える場合が大半なのです。ここを計算に入れて、医療保険等の特約の金額を設定するのもいいかもしれませんね。
いいか、助成金と民間の保険は全く別物なのじゃぞ。ハニ~ワ君は住民税を納めておるじゃろ、それが「助成金」の原資だとしたら貰って当たり前じゃろ。
一方、民間の保険には自分で保険料を納めているので病気等があれば保険金が下りるのは当たり前なのじゃ
どうですか、ハニ~ワ君のように理解できましたか。
最初にやる事は、自分の自治体の助成金のルールを知る事です。そのルールを踏まえた上で、「貯蓄重視型」の学資保険を考えればいいですよね。そうすれば、不必要な特約も見えてくるでしょう。このようにして、学資保険をギュッと濃縮していくのです。
※以下の記事で保険がダブッて貰える仕組みについて紹介しています。
⇒ 保険の第一分野って何?重複保険を賢く使う秘密のキーワード
学資保険に入るタイミング
学資保険は早い人は0歳から入っています。お母さんのお腹に居る時から入っている人もいるくらいです。なぜなら、早く入った方が1か月あたりの保険料が安く抑えられるからです。
例えば100万円を貯める場合、5年で貯めるより10年で貯める方が1か月の貯蓄額は少なくて済みますよね。これと同じ考え方です。
「うちはもう5歳だわ、学資保険に入るには遅いわね」
こう考えた方は居ますか?
実は時間を取り戻すテクニックがあるのです。
学資保険の支払方法
学資保険の支払方法は以下の
●半年払い(半年ごとに払う)
●年払い(年ごとに払う)
●前納(一定期間分を前払いする)
●一時払い(契約時に一括払い)
があります。
一般的には月払いですが、保険料を払うペースを速める事で返戻率(払ったお金に対して戻ってくるお金の率)が高まるのです。なぜなら、保険会社は払われた保険料を運用して増やすからです。最終的に我々が貰う額は同じなのですが、支払い方法によって支払額を低くできるのです。毎年6月にやって来る税金(固定資産税等)でも一括で払うと少し安くなってましたよね。
このように少しお財布に負荷を掛ける事で、時間を取り戻す事ができるのです。
学資保険の様々な特約
学資保険に特約を付けるのは保障を手厚くする為です。日本人は保険が好きなのでつい沢山の特約を付けがちです。ましてや大切な子供の為となれば尚更です。しかし、この記事タイトルにもあるように、学資保険をギュッと濃縮するには何でもかんでも付けるのはどうでしょう。学資保険をギュッと濃縮して節約できたお金で、お菓子を買ったり、塾に通わせたり、服を買ったり出来れば大切なお金が活きてきますよね。学資保険には下記のような特約があります。
●払込免除特約
●医療保険特約
●傷害特約
●災害特約
育英年金特約
育英年金特約とは契約者(お金を払ってる人)が死亡や高度障害になった時に、満期までの間、育英年金というお金を受け取れるのです。凄く守られてる感がありますよね。しかし、育英年金特約には落し穴があります。この特約を付けると返戻率(払ったお金に対して受け取れるお金の率)が下がるのです。目標は100%以上です。他の特約にも言える事ですが、
「保障が手厚い = 返戻率が悪い」
となります。この公式は覚えておいても損はないでしょう。
こういったケースはどうでしょう。契約者(お金を払ってる人)が自分の保険で死亡保険に入っているとします。その場合、育英年金特約は必要でしょうか。
死亡保険と育英年金特約は役割がダブっています。残された子供を金銭的に守るという役割です。だから、育英年金特約に入るのは契約者が死亡保険に入ってない場合や、敢えてダブって入る場合です。
※以下の記事で、敢えてダブって入ていい保険を紹介しています。
⇒ 保険の第一分野って何?重複保険を賢く使う秘密のキーワード
払込免除特約
払込免除特約は、自動付帯する特約です。契約者(お金を払ってる人)が亡くなったり、高度障害になった場合に、その後の保険料の払い込みが免除されるのです。住宅ローンの団信(団体信用生命保険)と同じイメージです。特約なのに自動付帯って違和感を感じませんか。でも必要な特約ですよね。親としては自分が亡くなった後の子供の事はとっても心配です。この特約が付いていれば祝い金や満期金は普通に受け取れるので、子供を金銭面で守る事は出来ますよね。
医療保険特約
子供が入院や手術をした時にお金(保険金)が貰える特約です。実は学資保険への医療保険特約には賛否両論あります。お金(保険金)が貰えるのは「入院」、「手術」の時だけです。子供って入院や手術をします? 15歳以下の子供が入院する確率って0.2%程度と言われています。
更に子供には別途、助成金というのがあります。これは上述しましたが、自治体が行っている制度で15歳まで医療費が無料になる制度です(自治体によりルールが違うので自分の自治体を調べてください)。この助成金のおかげで、病院に行った際もお金を払わなくていいのです。
医療保険 | 助成金 | |
---|---|---|
通院費 | × | 〇 |
※助成金(医療費助成金)は健康保険ありきの制度で、健康保険(保険証)で自己負担となる部分を自治体が助成金で払ってくれるのです。
ここで説明したのは学資保険に特約として付ける医療保険の事です。
別途、子供の医療保険単体もあります。単体の医療保険なので終身保険という概念が出てきます。子供の頃に保険料を払い込んで成人時に終身保険をプレゼントする親御さんも多いようです。
傷害特約
簡単に言うと、死亡や障害が残った場合に保険金が受け取れる特約です。間違いやすいのが「傷害保険」との違いです。「傷害保険」はケガをサポートしてくれますが、傷害特約はそういった類ではありません。死亡や障害が残った場合に保険金が受け取れる制度です。
災害特約
災害特約は上の傷害特約と同じですが傷害特約より守備範囲が狭い特約です。傷害特約の場合は死亡や障害以外にも指定された病気も保障の対象になっていますが、災害特約は死亡や障害に特化されています。
様々な特約について解説してきました。
学資保険の目的は子供の為の貯蓄です。本来の貯蓄という目的がしっかり果たせれば、不必要に特約を増やす必要は無いのではないでしょうか。
例えば医療保険特約はどうですか?
市町村からの医療費助成金でほぼ賄えるので返戻率を下げてまで付ける必要があるのでしょうか。
例えば傷害特約や災害特約。
これは被保険者の子供が死亡等の時の保険です。死亡保険の本来の目的は残った家族の生活が破綻しないようにお金を残す制度です。しかし、子供の場合は卑属(ひぞく:自分より親族関係が下、親は祖父母の卑属です/対義語:尊属(そんぞく))が居ないのでお金を残す必要ってあるのでしょうか。
保険にお金を掛けて安心を買う事は大切でしょう。しかし、それ以上に大切なのは、目の前に居る子供のお腹を満たしてあげたり、将来の為に塾に通わせたり、テーマパークで思い出作りをしたり、将来に対する投資ではないでしょうか。
まとめ
ここまで読んでみていかがですか?
学資保険をギュッと濃縮するのは子供の為です。将来の可能性の為に思う存分やらせてあげるのが親の務めです。
よちよち歩きだった子がしゃべり始め、人見知りだった子が挨拶をするようになり、思春期かと思えば反抗期になり、いつの間に将来の事を考えるようになり
こんな子供の成長をサポートするのが親の務めであり、その陰で役に立つのが学資保険ではないでしょうか。
この記事では学資保険のテクニック的な事をお伝えしました。しかし、知っているだけでは何の意味もありません。
この記事に書いたような面倒な事をしている人は、他の人より学資保険が濃縮されています。
「納期のある事はスグやる! 面倒くさい事は今スグやる!」
最後までお読み頂き
ありがとうございました。