こんにちは
ホン博士です。
がん保険と先進医療ってよく同時に聞きませんか? なぜでしょう、がん治療の際に先進医療を適用するからです。
例えば陽子線治療、重粒子線治療、これは先進医療に当たります。先進医療に当たると言う事は保険証(3割負担)の対象から外れ、全額自己負担になるのです。
そして、この自己負担部分を補うのが医療保険の先進医療特約なのです。
がんと聞くと不安な気持ちばかりが先走ってしまいます。しかし、冷静にならなければなりません。長くなるかもしれない闘病生活に備える治療費の確保が大切だからです。
実際に陽子線治療や重粒子治療を受けるとどれ位の治療費が掛かるのかもご紹介していきます。
先進医療とは
先進医療とは厚生労働省が指定した医療技術の事で、要点は「保険適用の対象外」と言う事です。要するに、先進医療は保険(保険証)が使えないと言う事です。
では、実際に先進医療とはどのような治療なのでしょうか。以下を見て下さい。
「厚生労働省 平成29年度先進医療の実績報告について」より主だった治療をピックアップしてみました。
先進医療技術名 | 年間実施件数 | 平均入院期間 | 先進医療費用 |
---|---|---|---|
多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術 | 14,433 | 1.2 | 581,224円 |
前眼部三次元画像解析 | 11,595 | 0.3 | 3,484円 |
陽子線治療 | 2,319 | 12.6 | 2,765,086円 |
重粒子線治療 | 1,558 | 7.0 | 3,149,172円 |
合計(その他含む) | 31,893 | / | 629,938円 |
件数の多いトップ4をピックアップしたのですが、
3番目:陽子線治療
4番目:重粒子線治療
が、がんの治療方法です。俗に言う放射線治療の一種です。
先進医療は平成29年時点で104種類ありますが、かん関係(上記2種類)で約12%を占めている事がわかります。
治療費に関してですが、上表だと3,484円~3,149,172円までとかなり幅が広いです。これが先進医療の全額自己負担部分になります。
万が一、がんを患い
万が一、先進医療を受ける事になれば300万もの自己負担が発生するのですね。簡単に払える人は問題ないでしょうが、あなたはどうですか?
ほぼほぼ掛け捨てになってしまうのでしょうが、先進医療特約に入っておくのは「あり」ですよね。
本当の自己負担額は
全額自己負担と言う言葉を聞くと怖いですよね。これはあくまで先進医療部分が全額自己負担なのです。下図をご覧ください。
この例ですと、こうなります。
●医療費総額100万円
●先進医療部分20万円
●残り80万円
●自己負担額24万円(3割)
実際の自己負担額は赤字部分の44万円(20万円+24万円)です。高いですよね。
しか~し、
自己負担部分(24万円)は圧縮できるのです。健康保険(保険証)には高額療養費制度と言うのがあり、所得によるのですが一般的には月々の自己負担額の上限が約8万円になるのです。
しかも、
保険証が「組合健保」なら付加給付制度と言うのがあり、約8万円の上限がさらに下がり2.5万円になるのです。このようになります。
自己負担額が2.5万円に圧縮されました。さらに先進医療部分が先進医療特約で補われています。と言う事は、あなたの自己負担額は2.5万円で済むのです。すごくないですか。
※「高額療養費」と「付加給付」については以下の記事に書かれています。是非、ご一読ください。
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先進医療特約の保険料
では、先進医療特約っていくら位の保険料が必要なのでしょうか。下表は楽天生命の各商品に先進医療特約を付けた場合の追加金額です。
商品名 | 限度額 | アップ額/月 |
---|---|---|
スーパー医療保険 | 2000万円 | 50円 |
スーパーたよれる医療保険 | 2000万円 | 116円 |
スーパーがん保険 | 2000万円 | 46円 |
あんしんプラス(がんサポート) | 2000万円 | 82円 |
あんしんプラス(入院サポート) | 2000万円 | 82円 |
月々の負担が、わずか100円程度の負担で2000万円まで保障してくれるって凄くないですか。缶コーヒー1本より安い金額なので大した負担ではないですよね。
理由は先進医療を受ける事が稀じゃからじゃ。例えば「がん」の治療をする人は年間68万人程度いるのじゃが、先進医療を受けるのは2000人程度(0.3%)なのじゃよ
先進医療を受ける割合がとっても少ないんだね。
という事は、大半は保険(保険証)で賄える治療が行われるのだね。
保険対応できる治療法で大半の「がん」に対応できるのじゃぞ。
それに2018年、京都大学の本庶教授が「オプジーボ(がん治療薬)」の開発に貢献したとしてノーベル賞を取ったじゃろ。それを機にオプジーボの薬価が下がり始めておるので、先進医療を受けるケースも減るかもしれんのじゃよ!
と言う事は、先進医療特約の保険料はもっと安くても成り立つかもしれんの。
まとめ
がん保険の先進医療特約についてはご理解いただけたでしょうか。
安い保険料で2000万円の保障、
「えっ、こんなに貰ってもいいの」
そう思えたでしょ。
保険には頭を悩ませる様々な特約がありますが、先進医療特約は付けて損は無い特約といっても過言ではないでしょう。
前述したように、オプジーボの登場で「がん」自体が治る病気になってきているのは事実です。しかし先進医療特約は「がん」以外にも104種類の治療法に適用されます。それでいて月々の保険料は100円程度とお手軽です。
この機会に自分の保険を見直してみるのはいかがでしょうか。
ハッキリ言って、保険を見直すって面倒な作業です。しかしキッチリ備えてる人は自分も家族も安心できる保険に入っているのです。
逆に、保険の見直しを疎かにしている人は肝心な時(病気やケガの時)に機能しない保険にしか入っていないのです。お金だ買える安心ならキッチリ見直しをして適切な保険の方がいいですよね。
「納期のある事はスグやる! 面倒くさい事は今スグやる!」
最後までお読みいただき
ありがとうございました。