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医療保険が2つ!?公的医療保険と民間医療保険の違いはこうだ

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こんにちは
ホン博士です。

ケガや病気の時に役立つのは医療保険と言う事をご存知ですよね。しかし、医療保険について深く理解している人は少ないでしょう。なぜなら医療保険は2つあるのですが、医療保険という1つの言葉で片付けられているからです。だから、医療保険はややこしいのです。

●公的医療保険
●民間医療保険

この2つを別の医療保険だと認識する事が理解への第一歩なのです。

学校では国語や数学や歴史を教えてくれます。しかし、社会に出て役立つ事ってあまり教わっていませんよね。この医療保険も学校では教えてくれないが、社会に出て役立つ大切な知識の1つなのです。

なぜなら、医療保険はケガや病気で困っている時に使えるからです。

しかし、その使い方を知らない人があまりに多いのです。

この記事では、ケガや病気の時に使える医療保険についてお伝えします。民間の医療保険を選ぶ際にも、きっと役立つでしょう。

2つの医療保険を理解しよう

ホン博士、医療保険が2つなんて、いきなり頭が混乱してきたよ。
ハニ~ワ君、落ち着くのじゃ

医療保険と言うと何をイメージする?
保険屋さんで入る保険ではないか?

ボクが知ってる医療保険は、ホン博士の言う保険屋さんで入る保険の事だよ。
じゃろうな、一般的には医療保険と言うと、保険屋さんの保険をイメージするのじゃよ。

しかしな、ハニ~ワ君、国民皆保険(こくみんかいほけん)と言う言葉を知っておるか?

知らない、
でも漢字から分かるよ!国民の皆が保険に入るということじゃない?
そのと~り

国民は皆、保険証を持っておるじゃろ。病院に行った時に受付で出すカードの事じゃ。
これは既に保険に加入しているから持っているのじゃよ。

ホン博士とハニ~ワ君の会話で理解できたでしょうか。

医療保険は2つあるのです。上の会話でも出てきましたよね。「保険証」、「保険屋さんの保険」。この2つを別の保険だと認識する事が理解への第一歩です。そして、この2つともが医療保険だと認識する事が第二歩です。

どうですか? 少し分かってきましたか。

公的医療保険

1つ目の、公的医療保険とは会社の保険証の事です。自営業者の方も国民健康保険に加入しているので保険証は持ってますよね。この保険証を病院の受付に提出すると医療費の3割自己負担で済みます。残りの7割は保険組合が医療機関に払ってくれているのです。

実は保険組合には2種類あるのです。

●協会けんぽ
●組合健保

こんなの意識した事ないですよね。

見分け方はこうです。下図を見て下さい。注目して頂きたいのは赤丸の部分です。

保険証サンプル

参照:全国健康保険協会

保険者(保険料を徴収し、保険金を払う者)が「協会」になっています。これは「協会けんぽ」の保険証なのです。

「組合健保」の場合は、保険者が「〇〇組合」となっています。例えば、株式会社ABCの場合は「ABC組合」となっています。

保険証を見れば「協会けんぽ」なのか「組合健保」なのかの判別が出来るのです

※自営業者の場合は左上に「国民健康保険」と書かれています。

じゃあ、この2つの組合は何が違うのでしょうか? 以下の表にまとめてみました。

 協会けんぽ組合健保
会社規模中小企業大企業
運営全国健康保険協会健保組合
加入社数約200万社約10万社
保険料9.63%~10.61%3%~13%
付加給付なしあり

大体の特徴はつかめたでしょうか? ご自分がどちらの健保に属しているかを把握しておくのは大切な事です。なぜなら「付加給付」が大きな役割を担っているがあるからです。順番に見ていきましょう。

付加給付

付加給付は「組合健保」のみに付帯されています。

突然ですが、高額療養費ってご存知ですか? 付加給付とは高額療養費よりさらに手厚い制度の事です。付加給付を理解する為に高額療養費の説明から行きましょう!

※高額療養費は「協会けんぽ」、「組合健保」ともに付帯されます

高額療養費

簡単に言うと、病院で払い過ぎた医療費を返してくれる制度です。

上図だと、医療費が50万円かかっていますよね。保険証を提示しているので自己負担は3割(15万円)です。ここで登場するのが高額療養費です。

高額療養費とは1か月の自己負担額の上限を設ける制度なのです。上図だと自己負担額上限は約8万円ですよね。これが高額療養費制度なのです(所得により上限は変わります)。

ここからが本番です。付加給付の説明に行きますね。

付加給付とは

付加給付はこの約8万円の上限を25000円にしてくれる制度なのです(上限は組合ごとに設定できますが、一般的には25000円です)。すごくないですか。1か月の医療費の天井は25000円なのです。これが付加給付です。

 

会社規模、運営主体

「協会けんぽ」は中小企業を集めて、1つの協会を作った組合の事です。運営主体は全国健康保険協会です。だから、各中小企業に自由度(自分でルール決め)はないです。運営主体のルールに従って保険料を納め、保険証を使った時は保険金を病院に払ってもらうというシステムです。

「組合健保」は主に大企業が自前で作った組合の事です。自前で作った組合なのである程度の自由度があり、先程の付加給付であったり、保険料を自分で決められたりとします。さらに、保険金の支払い(病院の利用)を抑える為に、従業員に家庭用の常備薬を配っている組合もあります。

社数

社数ですが、「協会けんぽ」が約200万社、「組合健保」が約10万社と言われています。

前述したように「協会けんぽ」は中小企業が集まって、「組合健保」は大企業が単独で作っています。加入人数は「協会けんぽ」が少し多い程度です。

保険料

保険料(毎月、給与天引される保険料の額)は「協会けんぽ」と「組合健保」で料率(りょうりつ:引かれる率)が違います

「協会けんぽ」は各都道府県ごとに決められ、給与額に料率を掛けた金額が毎月の保険料です。2018年度の各都道府県の料率は、9.63%~10.61%です。(協会けんぽ

それに対して「組合健保」は、3%~13%の中で設定できるようなルールになっていて、運営状況にもよりますが、大半が7%~9%に設定されています。

この事より保険料は「組合健保」の方が安いケースが多いのです。


 

 

公的医療保険についてはご理解いただけたでしょうか。

会社員の人は給与天引されているので、保険に入っているという意識が無い場合が多いのです。立派に保険に入っているのですよ。

公的医療保険には医療費(3割負担)、付加給付、高額療養費以外にも出産育児一時金、埋葬費等もあります。一度、会社の人事総務の人に確認してみてはいかがでしょうか。

次は、もう1つの医療保険、
民間医療保険について行ってみましょう。

民間医療保険

民間医療保険の目的は、公的医療保険で足りない分を補う事です。

この大前提を知らずに保険屋さんの話を聞いてしまうと、必要以上に大きな保険に入ってしまう可能性があるのです。なぜなら保険屋さんは売上至上主義だからです(人や会社によります)。

例えば、公的医療保険には傷病手当金と言うのがあります。これは、休業中の所得を補ってくれる制度です。その存在を知らずに、保険屋さんの所得補償保険に入って高い保険料を払っている人は沢山いるのです。

※所得補償保険については以下の記事に詳しく書かれています。是非、ご一読ください。

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所得補償保険なら大丈夫、ケガや病気でも住宅ローンは返せます

こんにちは ホン博士です。 一家の大黒柱や一人暮らしの人って、ケガや病気で働けなくなった時を想像すると怖いですよね。なぜなら、住宅ローンや各種支払いは収入が途絶えても待ってくれないからです。 例えば、 ...

もう一度いいます。

民間医療保険の目的は、公的医療保険で足りない分を補う事です。

※以下の記事で民間医療保険の年末調整について紹介しています。

⇒ 年末調整で保険料控除!?忘れるとこれだけ損をする
⇒ 傷害保険と医療保険、年末調整でこんなに差がつくなんて。。。

公的医療保険で出ないもの

公的医療保険で出るものは分かりましたよね。医療費(自己負担3割)、高額療養費(自己負担の上限)、付加給付金(組合健保のみ)、出産育児一時金(子供を産んだ時の一時金:42万円)、埋葬費、傷病手当金(会社員のみ)、かなり手厚いのがお分かり頂けると思います。

じゃあ、出ないのは?

●差額ベット代
●先進医療費
●食事代
●入院中の雑費
●お見舞に来る家族の交通費、食費

これらに関しては公的医療保険の補助はありません。と言う事は、あなたの財布を直撃する訳です。これらの費用を民間医療保険で賄えばいいのです。

入院日額の設定方法

じゃあ、民間医療保険でいくら貰えるように設定すればいいの?

一日の必要額 = 差額ベット代(5000円)+ 食事代(1000円)+ 雑費(1000円)+ 家族の経費(2000円) = 9000円

入院日額(入院した場合に1日に貰える額)を10,000円程度に設定するのが妥当ではないでしょうか。

上記は一般的な金額ですが、ご自分の考え方でスリムにする事も可能です。当然の話ですが、入院日額を高く設定すれば高くする程、保険料(毎月払うお金)も上がります。

悩ましいところです。。。

三大疾病

三大疾病という言葉はよく耳にしますよね。これは「がん」、「心筋梗塞」、「脳卒中」の事です。

なぜ、この3つが取り上げられるか?

この3つの病気が日本人の死因の約半分を占めているからです。それが民間医療保険に入る場合は三大疾病特約を付ける方が多い理由です。

手術給付金

手術給付金とは、ケガや病気で所定の手術をした場合に貰えるお金の事です。この手術給付金には大きく2つのパターンがあり

●保険金が一律の商品
●保険金が手術内容によって異なる商品

例えばがんの場合は通常より沢山の保険金が貰える等があります。ご自分の考えによって様々なカスタマイズをしては如何でしょうか。

まとめ

公的医療保険と民間医療保険の違いはご理解いただけましたか?

民間医療保険は必要です。
終身保険、定期保険、様々ありますが、公的医療保険だけではサポート出来ない場面は必ず出てきます。

しかし、必要以上に大きな保険は保険料のムダですよね。その為には面倒ですが、少しの勉強が必要となります。

自分サイズの最適な保険を見つけれている人は、この面倒な勉強をしているのです。逆に、深く考えず「医療保険に入りたいのですが」と保険屋に行く人は、ムダな保険料を沢山払っている場合が多いのです。

あなたはどちらがいいですか?

「納期のある事はスグやる! 面倒くさい事は今スグやる!」
我が家の家訓です。

最後までお読みいただき
ありがとうございました。

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