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女性の保険

女性の保険の選び方にコツってあるの?自分サイズの保険選びとは

更新日:

こんにちは
ホン博士です。

女性の保険の選び方って、保険選びの中で一番難しいと考えています。

女性の保険とは、「女性保険」と言うものや「医療保険+女性疾病特約」と言うのがありますが、基本的に同じだと考えていいでしょう。

しかし、なぜ女性保険というジャンルの商品が出てきたのでしょうか。それは、女性特有の病気(乳がん、子宮がん、子宮筋腫、卵巣機能障害等々)に対する備えが医療保険だけだと不安だという声が上がったからです。そして、各保険会社が女性用にカスタマイズした商品を販売してきたのです。

例えば独身女性が女性特有の病気になった時、周りに知られたくない親への金銭的な負担も掛けたくないですよね。例えば既婚女性だと家族に家事等の負担を掛けたくないので、出来るだけ早く復帰したいですよね。女性保険に入る事で、女性特有の病気(乳がん、子宮がん、子宮筋腫、卵巣機能障害等々)への備えが出来、将来の不安が少しでも解消されるのではないでしょうか。

今回は女性の保険の選び方を勉強して頂いて、自分サイズの保険選びのお手伝いが出来ればと思います。

※特にアラサー女性に関しては以下の記事で詳しく紹介しています。

⇒ アラサー女性が手に入れたい、保険の豆知識

女性保険とは

女性保険とは自分のシチュエーション(年齢、家族構成、病歴、貯蓄、職場、等々)に応じて自分サイズにカスタマイズ出来る保険です。

女性の保険

基本形は「医療保険+女性疾病特約」です。そこに各保険会社が様々な特約を用意しているので、自分の希望にあった特約を組み合わせ自分サイズの保険を作っていけばいいのです。

「終身保険」と「有期保険」

タイプを「終身保険」か「有期保険」かを選ぶところから始まります。「終身保険」は保険料の払い込みが終わっても一生涯保障が続くタイプの保険です。例えば60歳で保険料を払い終わったとしても60歳以降も亡くなるまで保障が続くのです。それに対して「有期保険」とは60歳で払い終わり、保障もそこで終わりというタイプです。例えば女性の乳がんの罹患率(かかる率)は30代から上昇し始め60歳で下降し始めるので、この間だけ保険に入っておくような使い方が出来るのです。

終身有期イメージ

女性疾病特約とは

女性保険を構成している女性疾病特約とはどういった病気が対象なのでしょうか。保険会社によって違いはありますが主に、がん、乳房・女性性器の疾患、妊娠・分娩の合併症があたります。

例えば「乳がん」は「非浸潤がん」、「浸潤がん」があります。
「非浸潤がん」は乳管や小葉内部にがん細胞が発生し、発生した場所に留まっている為、転移の可能性は「浸潤がん」より低いと考えられます。
これに対し、「浸潤がん」はがん細胞が血管やリンパに乗って全身に回っていきます。がんの遠隔転移とはこの「浸潤がん」を指します

「子宮がん」は「子宮頸がん」、「子宮体がん」があります。
「子宮頸がん」は子宮入り口付近のがんで進行が遅いのが特徴です。しかし、怖いがんなので定期健診で発見に努め、早期治療に取り掛かるのが最善でしょう。
「子宮体がん」は子宮の奥の方にできるがんで、閉経後に患う(わずらう)のが一般的です

「子宮筋腫」は、子宮の筋肉に腫瘍が出来る病気で、婦人系の腫瘍の中で特に多く、女性ホルモンの加減で大きくなる良性の腫瘍です。症状は経血量が増える事です。その結果、立ちくらみなどの貧血症状が現れます。良性の腫瘍とは言え、怖い病気なので早期の医師への相談が望ましいでしょう。

「卵巣機能障害」とは年齢不相応に卵巣の機能が低下している状態を言います。卵巣の機能とは主に「排卵」、「性ホルモンの分泌」があります。これが、年齢相応に低下していけば問題ないのですが、卵巣自体の異常や、脳の異常で、年齢不相応に機能が低下していく事があるのです。症状は体重減少性無月経(急激な体重減少で生理が来なくなる)等があり、不妊症の原因になる事もあります。

これらの他に帝王切開、生理不順、不妊症、更年期障害なども対象になる保険もあるので、自分サイズの保険選びを考えている方は、保険屋さんで女性(特にベテラン)に相談をすると詳しいアドバイスがもらえるでしょう。その際、店員さんが入っている保険を尋ねるのも一つの手です。

女性保険に入るメリット

女性保険に入る最大のメリットは女性特有の病気になった時に手厚い保障が付いている事です。女性保険の基本形は「医療保険+女性疾病特約」です。この「女性疾病特約」の部分が保障を手厚くしているのです。

ケース1:乳がん

例えば乳がんになり入院したとしましょう。「一般の保険」と「女性保険」を比較します(金額は参考)。

医療保険部分女性疾病特約部分合計
一般の保険5,000円0円5,000円
女性保険5,000円5,000円10,000円

この表は乳がんになった場合の「入院で貰える保険金/日」を表しています。女性疾病特約部分の上乗せがあるので手厚い医療が受けられます。

「差額ベット代」と言う言葉を聞いた事はあるでしょうか。「差額ベット代」の掛からない部屋は、狭い大部屋だとイメージして下さい。「差額ベット代」は健康保険(保険証の事)で払ってくれない療養費なのです。女性保険だと貰える保険金が多いのでここを穴埋め出来るのです。女性なら落ち着いた部屋で療養したいですよね

入院費を左右するのはこの「差額ベット代」だと言われています。なぜなら、入院費は健康保険(保険証の事)で3割の自己負担となり、さらに高額療養費制度で自己負担の上限があるので大半の方(高所得者除く)は「10万円以下/月」の自己負担で収まるでしょう。この自己負担部分は医療保険部分から支払われる保険金で賄えます。しかし「差額ベット代」は医療保険では恐らく足りないので女性疾病特約で払うといいのです。

※健康保険(公的医療保険)については以下の記事で詳しく紹介しています。

⇒ 会社の保険の種類を知ってムダな保険料を抑えよう

女性保険の使い方

「差額ベット代」とは特別療養環境室の事をいい、以下の条件を満たせば該当します。

・4床以下の病室
・一人当たりの面積が6.4㎡以上の病室
・プライバシーを確保できる設備がある
・私物の収納設備、自分用の照明、イスや小机がある

上記のような、特に特別療養環境とは思えないような部屋で「差額ベット代」が発生するのです。(「差額ベット代」が掛かる部屋を拒否する事もできますが、入院時の病院側の対応を考えると悩ましいところです

女性保険に入っていると女性疾病特約部分があり入院日額(入院で貰える保険金/日)が手厚いので、この差額ベット代も賄えてしまうのです。安心ですよね。

ケース2:帝王切開

帝王切開で赤ちゃんを産むと総額で50万~75万円掛かると言われています。これは自然分娩の40万~75万より多めとなります。理由は帝王切開する事により、お母さんへの身体の負担より入院期間が自然分娩より長くなるからです。自然分娩は健康保険の対象外なので(出産育児一時金の42万円は貰える)実費が発生してきます。理由は、自然分娩は自然な分娩なので病気扱いにならないからです。それに対して帝王切開の場合は健康保険の適用内で自然分娩より安く産める場合もあるのです。更に、女性保険に入っていると入院日額等が貰えてプラスになる事もあるようです。頑張ったお母さんへのご褒美ですね

「出産時に貰えるお金」

●出産育児一時金(42万円:健康保険、国民健康保険から)

●出産手当金(産休時に貰える給料(標準報酬月額の2/3):健康保険から)

●高額療養費(自己負担の限度額を超えた分が返ってくる:健康保険、国民健康保険から)

●医療保険の保険金(女性保険で貰えるお金)

●医療費控除(年末調整、確定申告で返ってくるお金)

※健康保険・・・会社員の保険
※国民健康保険・・・自営業者の保険


このように女性保険に入ると金銭的なメリットが大きいです。金銭的な安心があれば心にもゆとりが出来、治療に専念できますよね。例えば独身女性が何かを節約する事なく治療に専念できたり、例えば既婚女性がお金の問題からの「無理な早期退院」に踏み切らずに済んだりしますよね。女性保険とはこういったメリットをお金(保険料)で買うという事です。その際に考えて頂きたいのは、あなたのお金(保険料)はあなた以外の病気になった人を助けていると言う事です。逆にあなたが、あなた以外の方が払った保険料に助けられる事もあります。保険とは「One For All」、「All For One」で成り立っているのです。

女性保険に入るデメリット

女性保険のデメリットは保険料が通常の保険と比べて保険料が高い事です。下図を見て下さい。

女性保険のイメージ図

保険内容が手厚くなっている分、保険料も高くなっているのです。

※保険料:保険に入っている人が納めているお金
※保険金:保険に入っている人が病気等の時に貰えるお金

結論から言うと、女性保険はコストパフォーマンスがいい訳ではなく、保険内容が手厚い分、手厚くなった分だけ保険料が高くなっているのです。しかし、女性保険というのは各保険会社が女性に多い疾患をまとめてパッケージングしている商品なので、通常の保険を自分でカスタマイズしていくよりは手軽に女性の疾病に対応できる商品なのです。女性保険は通常の医療保険より高いかもしれませんが、ニーズ(要望)の多い部分(女性特有の病気)をパッケージングしているので選びやすい商品ではありますね。

ハニ~ワ君
ホン博士、女性保険は「医療保険+女性疾病特約」が基本形になっているんだね
ホン博士
よく分かったな、ハニ~ワ君の言うように基本形に様々な保障を+αする事で、自分サイズの保険を作ればいいのじゃ
ハニ~ワ君
じゃあ女性保険の選び方としては、女性疾病特約の部分が自分のニーズ(希望)に近い商品を見つけるのが近道だね!
ホン博士
そうじゃ、自分の体調や年齢や環境と相談をして、今後自分に起こりそうな女性特有の病気に対する備えをすればいいのじゃ、その際女性の保険屋さん(ベテランが好ましい)に相談をしてみるのも作戦じゃぞ

女性特有の病気にならない事がベスト

究極は女性特有の病気(特にがん)にならない事です。「そんな事は分かっているわ、それが出来ないので保険に入ってるんじゃない」なんて声が聞こえてきます。確かに仰るとおりです。しかし、少しばかり運命(不幸にも病気になってしまう事)に抵抗してみませんか。

適度な運動」、「食事の改善」、「ストレスの軽減」この3つを意識するだけで日々の体調はかなり変わってくるはずです。

適度な運動

適度な運動を取り入れる理由は体重を管理する為です。やはり太り過ぎは病気になるリスクが高いので、適度な運動を取り入れる事でご自分のBMI値をコントロールしてみては如何でしょうか。でも休みの日や仕事終わりにジムに行くのは面倒だし、お金が掛かるし抵抗がありますよね。そして仕事上、ヒールを履いている方は日々の運動は取り入れにくいですよね。そんな方は電車のつり革を利用しましょう。電車のつり革を持ち少し下に引っ張るのです。そうすると腕や脇の筋肉が動き運動になります。それをさりげなく左右交互に繰り返せば人に気付かれずにちょっとした運動が出来ます。

適度な運動

食事の改善

健康食を食べるのがいいのは分かっているが、他人の為ならまだしも自分の食事に気を遣うのって面倒ですよね。でもね、病気で入院するともっと面倒だと思いませんか。家族や親せきや友人に迷惑を掛けて、気を遣って落ち着かなくて、自分も辛い思いをして何もいい事はありませんよね。だから元気な内にほんの少し食事に気を遣ってみては如何でしょうか。
具体的には

●野菜を積極的に取る
●納豆、豆腐等の豆類を積極的に取る
●旬の食材を積極的に取る●マヨネーズ等の調味料を控える
●アルコールを控える

たったこれだけでも体調は変わってくるはずです。私の場合朝食に納豆を取るようにしました。納豆にオリーブオイルをかけ、すりゴマをかけて食べています。毎朝のお通じが改善し、肌の調子も良くなってきました。他にはマヨネーズが大好きなのですが、お好み焼きの時以外はほぼ使わないようにしています。難しい事は出来ませんが、少し意識を変える事は可能ですよね。あなたの手の届く範囲でやってみては如何でしょうか。

ストレスの軽減

ストレスはがんの発生を助長します。ストレスには「精神的ストレス」と「肉体的ストレス」があります。各ストレスの特徴を見てみましょう。

悪影響結果
精神的ストレス免疫力の低下がん細胞の発生を抑制できなくなる事がある
肉体的ストレス活性酸素の増加活性酸素によって傷ついた細胞ががん細胞になる可能性がある

このようにストレスは、がん発生を助長してしまうのです。あなたが会社の嫌な上司から逃れられないのは分かっていますあなたが家事で家族の協力を得れないのは分かっています。しかし、その裏ではこういったリスクを背負っているのです。実際にこんな例もあります。

Aさんは乳がんを患い(わずらい)手術をしました。手術後はストレスのない環境で生活が出来た為、定期健診でも再発は診られませんでした。しかし、転勤に伴い職場環境がガラリと変わり、人間関係もうまく行かず大きなストレスを抱えるようになりました。体調不良で病院に行ってみると、がんが再発していたのです

がん再発

あなたの環境から全てのストレスを取り除くのは無理でしょう。しかし、あなたの心の声に少し耳を傾けてみては如何でしょうか。お金の為、家族の為、そういった大義名分(人としてまもるべき事柄)に捉われて、自分の心や身体を声を置き去りにして病気になったら後悔が残りますよね。思い切って休む事も時には必要ではないでしょうか

まとめ

冒頭でも言ったように、女性の保険の選び方は難しいです。皆さんシチュエーション(年齢、家族構成、病歴、貯蓄、職場、等々)が違うので一概にこの商品がいい、とは言いにくいですよね。そんな中で、この記事はあなたの保険選びに少しはお役に立てたでしょうか。

ハッキリ言って、前述したような事を考えて保険を選ぶのは面倒です。目の前にある商品にポンと入ってしまうのが一番簡単です。でもね、それって自分サイズの保険と言えるでしょうか

この記事に書いた、面倒な事を考えて保険選びをしている人は、他の人より保障が手厚かったり、保険料を安く出来たりしています。

「納期のある事はスグやる! 面倒くさい事は今スグやる!」
我が家の家訓です。

最後までお読み頂き
ありがとうございました。

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