こんにちは
ホン博士です。
みなさん、いざという時に備えて「がん保険」に入っているのではないですか。しかし実際に「がん」と診断されたが保険金が払われなかったケースがあるのです。例えば20年前に上司が「がん」になった事をキッカケに自分もと「がん保険」に加入した人がいたとします。しかし、その人が「がん」と診断され保険金請求しましたが保険会社に断られました。
何が問題だと思いますか?
加入後に保険の見直しをしてないのが問題なのです。20年前に入った保険の全てが と言う訳ではなく対応出来ない商品も存在しているという事です。
保険商品は近年の病気の傾向に応じて様々と形を変えていっています。それは医療技術が上がって、今まで治せなかった病気が治せたりするからです。
一番大切なのは、数年に1回でいいので保険の見直しをする事です。その事によって意図しないケースを避けれるのです。
それでは がん保険 に入っていて保険金が下りなかった5つのケースを見て行きましょう。
※以下の記事では以外な「がん」の種類について紹介しています。
ケース①(上皮内新生物)
と言うか、「がん保険」に入っていて「がん」と診断されて保険が下りないって納得いかないよ!
「がん保険」に入っていて「がん」と診断され保険金が下りないのでは入っている意味が無いものな。
じゃが実際にあるのじゃよ!
この記事は本当に大事な事が書かれているので真剣に読むのじゃぞ!
上皮内新生物(じょうひないしんせいぶつ)と読みます。がんは2種類あります。
〇悪性新生物(悪性腫瘍)
2種類あると言う事を最初に認識して下さい。上皮内新生物とはいわゆる「初期がん」と言われる「がん」の事です。上皮内新生物と悪性新生物の違いは「がん細胞」が出来た位置です。分かり易くする為に図解しますね。
図から分かるように上皮内新生物は体外側の「がん細胞」で浸潤(しんじゅん)していません。一方、悪性新生物は間質細胞の方(体内側)に浸潤して転移の恐れがあります。だから「上皮内新生物 ⇒ 初期がん」、「悪性新生物 ⇒ がん」という扱いになるのです。
浸潤と転移の違い
〇浸潤・・・浸潤とは がん細胞 が発生した場所で増え続け周りの臓器に直接広がっていく事
〇転移・・・転移とは浸潤で広がった がん細胞 が血管やリンパ管に入り込み、他の場所に広がっていく事
ここまでで上皮内新生物(初期)、悪性新生物(深刻)が理解できましたよね。
上記を踏まえた上で がん保険 の内容を確認して頂きたいのです。
上皮内新生物は保険金が減額されているケースがあるのです。最悪の場合、対象外となっています。
これから新規で入る場合、保険を見直す場合は必ず上皮内新生物の扱いを確認して下さい。特に古くから入っている保険は上皮内新生物が対象外になっているケースが多々あります。
ケース②(待機期間)
がん保険って入ってすぐには保障対象とはならないのです。
なぜって?
がんの初期には痛い等の自覚症状が無いので、実は罹患(りかん:なっている)していても気付いてないケースがあるのです。という事は、保険会社からしたら がん に罹患しているのに引き受けてしまう可能性があるのです。こういった「がん」の性質上、待期期間が設けられているのです。
がん保険の待期期間は一般的に3か月です。厄介なのは、この3か月間の待期期間の間に がん が発覚した場合です。これは保険金の支払い対象にはなりません。
と言って、3か月の待期期間中だたらと言う理由で、「がん」の疑いがあるのに病院の診察に行かなと言うのもあり得ないですよね。
3か月の待期期間中は保険金の支払い対象にはなりません。
保険加入前や保険見直し時には、待期期間を必ず確認して下さい。
※「医療保険」の場合は病気扱いになり「がん」の待期期間はありません。しかし「がん」に特化した保険ではない為、万全の対応とは言えません。「がん」には「がん保険」が最適と言えるでしょう。
ケース③(通院のみは対象外)
近年は医療技術の進歩によって、がんは治る病気になっています。更に、放射線治療で通院のみで治療するケースもあります。一昔前では考えられませんでした。
そう、一昔前の保険設計もそうなっているのです。
手術を伴わない「がん」は支払い対象外と。放射線治療のみの通院治療だけと言うのは想定していなかったようです。
新規加入、保険の見直しの際は、通院治療のみの「がん」も対象になっているか必ず確認して下さい。
ケース④(再発の対応)
「がん保険」は一般的に再発に対しても保障は付いています。ここで気を付けて欲しいのは再発の際、支払い対象になる条件です。例えば、最初の「がん給付金」を受け取ってから2年経過していれば給付金を受けれます のような文言が付いているのです。
確認方法
3つのポイントで考えてみましょう。
①いつからか
例だと「最初の がん給付金 を受け取ってから」となっています。これは「手術をしてから」なのか「退院してから」なのか等、いつから日数をカウントするのかを確認しましょう。
②どれ位の期間か
例だと「2年経過してから」となっています。これが1年の場合や3年の場合、はたまた5年であったり。どれ位の期間が設定されているか確認しましょう。
③何を受け取れるか
例だと「給付金」となっています。給付金にも色々あります。診断給付金なのか、手術給付金なのか、抗がん剤給付金なのか、何を受け取れるかを事前に確認しておきましょう。
ケース⑤(告知義務違反)
保険加入時に健康状態についての様々な質問があります。それには必ずウソ偽りなく回答しましょう。過去の病歴を偽って加入したとします。がんに罹患した場合に保険対応してもらえない可能性が高いです。
何のために保険加入するのかを良く考えるべきですよね。保険料が高く設定されるのが嫌で、ウソの申告をして、実際に「がん」に罹患した時に使えない保険なんて全く意味がありません。
後々のトラブル回避の為にも、ウソ、偽りはご法度です。
※以下の記事に引受条件を緩和している保険について紹介しています。
⇒ 持病で保険加入を諦めるのは勿体ない、入り易い死亡保険もあるのです
まとめ
「がん保険」が役に立たなかった5つのケースは理解できましたよね。
この記事には本当に大事な事が書かれています。おさらいしてみましょう。
〇待期期間
〇通院のみの扱い
〇再発の対応
〇告知義務違反
待期期間以外は事前に確認する事で対応できる内容ですよね。
これから新たに入る保険はおそらく大丈夫でしょう。しかし、何年も見直していない保険は要注意です。見直しの際は確認してみましょう。
と言うか、見直しましょう!
こういった保険の見直しってハッキリ言って面倒です。この見直しをしなくても今 困る訳ではありません。だから腰が重い人が多いのです。
でもね
本当に家族の事を思うなら見直すべきです。
これを怠った人が がん になった場合、十分な保険料が貰えない可能性が高いのです。そして家族に迷惑を掛けてしまうのです。
「納期のある事はスグやる! 面倒くさい事は今スグやる!」
最後までお読み頂き
ありがとうございました。