こんにちは
ホン博士です。
悪性リンパ腫は「血液のがん」で保険対象です。病名に「がん」と付かないので勘違いしがちですが、悪性リンパ腫は「がん」なのです。だから保険対象です。
悪性リンパ腫 = がん
とは中々連想しにくいですよね。
「がん」には 固形がん と 血液がん があります。固形がんとは胃がんや肺がんのように手術で切除するがんの事です。悪性リンパ腫は 血液がん に分類され、他には白血病、多発性骨髄腫等があります。血液がん はどれも非常に怖い病気で、治療も困難です。そして、治療にも高額な医療費が発生します。
悪性リンパ腫が発覚した時、せめて保険に入っていれば少しでも心が救われるのではないでしょうか。
この記事では「悪性リンパ腫について」、「保険対応について」を学んで下さいね。
悪性リンパ腫とは
知ってる人ってほとんど居ないんじゃないの?
実際、保険屋さんでも「悪性リンパ腫は がん の一種ですよ」と即答できない人もいる位じゃからな。
悪性リンパ腫についてもっと詳しく教えてよ!
はい、それではハニ~ワ君のリクエストにお答えしましょう。
悪性リンパ腫とは血液のがんです。白血球の一部であるリンパ球ががん化する病気です。
リンパ球が がん化?
よく分からないですよね。それでは血液の成分と役割からお伝えします。
〇リンパ球・・白血球の一種
〇赤血球・・・体内に酸素を運ぶ
〇血小板・・・ケガ等の出血を止める
白血球やリンパ球は人間の免疫機能を担う非常に大切な役割と果たしています。白血球やリンパ球には感謝しましょうね。
免疫機能とは
免疫機能とは体内に入ってきたウィルスや細菌、体内で発生した がん細胞 を攻撃してやっつける機能の事です。
2018年に京都大学の本庶佑特別教授がノーベル賞を受賞したのも、この免疫に関わる研究をした結果、オプジーボと言う新薬の開発に貢献したからです。
白血球、リンパ球、赤血球、血小板等を含む血液は骨の内部にある骨髄(こつずい)にある造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)から作られるのです。ここで作られるリンパ球に異常を来すのが(がん化するのが)悪性リンパ腫と呼ばれる病気なのです。
要するに、血液内で起こる異常の事で、目に見えない血液の病気と言う事です。
悪性リンパ腫の症状
悪性リンパ腫の症状はリンパ節が腫れてきます。リンパ節が腫れても通常は痛みがなく「何故腫れているのだろう」と違和感を感じる程度です。しかし数週間から数か月掛けて徐々に他のリンパ節も腫れてきます。特に首付近の腫れの場合、気道を圧迫して呼吸がし難くなる事もあります。主なリンパ節は以下です。
症状が出やすいのは首、脇、足の付け根です。しかしリンパ節はこれだけじゃありません。気になる方は違和感のある個所にリンパ節が無いかを調べてみて下さい。
2つの悪性リンパ腫
悪性リンパ腫には大きく分けて2つの種類があります。種類と特徴は以下です。
〇非ホジキンリンパ腫・・抗がん剤が効きにくい
日本人の罹患割合はホジキンリンパ腫が7%程度です。大半が非ホジキンリンパ腫なのです。しかし今では様々な薬が研究開発されて、非ホジキンリンパ腫にも対応できるようになってきているのです。
闘病生活と「保険」
悪性リンパ腫と診断されると心とお金の準備が必要となってきます。何百万もの余剰資金がある方はお金の心配は少ないでしょうが大半の人はそうではありません。そんな時に役立つのが保険の存在なのです。
じゃあ、どんな保険に入っていればいいの?
保険の種類って沢山ありすぎて難解です。それぞれに一長一短があり、自分に最適な保険を見極めるのは至難の業です。しかし、悪性リンパ腫(がん)に対応できるのは大きく3つです。
〇がん保険
〇三大疾病特約
では、それぞれの特徴を見て行きましょう。
医療保険
ケガや病気に対応できる一番一般的な保険です。もちろん がん にも対応しています。民間の医療保険の主な役割は公的医療保険(保険証)では対応できない、差額ベット代、先進医療費、食事代、入院中の雑費等の資金を捻出する事です。
※医療保険について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
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医療保険が2つ!?公的医療保険と民間医療保険の違いはこうだ
こんにちは ホン博士です。 ケガや病気の時に役立つのは医療保険と言う事をご存知ですよね。しかし、医療保険について深く理解している人は少ないでしょう。なぜなら医療保険は2つあるのですが、医療保険という1 ...
がん保険
がん保険とは がん の治療に特化した保険です。特徴は標準で診断給付特約が付いている事です。がんと告知された時に纏まったお金(保険金)が一括で貰えるのです。
例えば働き盛りのご主人が がん を患い途方に暮れたとします。子供に掛かるお金や住宅ローンの支払いは待ってはくれません。
こんな時に役立つのが診断給付金という纏まった一時金なのです。さらに がん保険 は治療の進行に応じて手術給付金、入院給付金、通院給付金もあり安心な保険だと言えます。
安心がお金で買えるなら買っといた方がいいですよね。
以下が医療保険と がん保険 の比較です。
がん保険 | 医療保険 | |
---|---|---|
対象 | がん | 病気(がん含む) ケガ |
主な保障 | 診断給付金 手術給付金 入院給付金 通院給付金 | 手術給付金 入院給付金 |
主な特約 | 先進医療給付金など | 通院給付金など |
1入院の支払い限度日数 | 無制限 | 60日、120日等 |
違いは大きく2つです。
〇がん保険には1入院の支払い限度日数がない
がん保険の方が がん との闘病には向いている事がわかりました。
しかし がん保険 は守備範囲が狭く がん に限られています。医療保険の方が広範囲にカバーできるので、医療保険をベースとして がん保険 を上乗せにする方法が一般的です。
※以下の記事に がん保険 での失敗事例をまとめました。事前に知っておく事で防げるケースなので、ぜひご一読下さい。
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がん保険が役に立たない!?本当に困った5つのケース
こんにちは ホン博士です。 みなさん、いざという時に備えて「がん保険」に入っているのではないですか。しかし実際に「がん」と診断されたが保険金が払われなかったケースがあるのです。例えば20年前に上司が「 ...
三大疾病特約
三大疾病とは がん、脳梗塞、心筋梗塞の事です。
何故この3つの病気がクローズアップされているか?
それは、この3つの病気の死亡率がとっても高いからです。全体の死因の約半数と言われています。なかでも がん は全体の3割を占めています。こういった理由から「三大疾病」という言葉が出来たのです。更に がん に特化した がん保険 が出来たのです。
がん保険と三大疾病特約の大きな違いは以下です。
〇三大疾病特約は脳梗塞、心筋梗塞にも対応
これだけ見ると三大疾病特約の方がいいんじゃない?
って思いがちですよね。しかし、がんは再発リスクをはらんでいます。再発に対応しやすいのが がん保険 なのです。安易に三大疾病特約を選択せず、よーく熟考してみましょうね。
※がんの治療には先進医療を利用する場合もあります。先進医療については以下の記事をお読み下さい。
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がん保険の先進医療特約、えっこんなに貰ってもいいのですか
こんにちは ホン博士です。 がん保険と先進医療ってよく同時に聞きませんか? なぜでしょう、がん治療の際に先進医療を適用するからです。 例えば陽子線治療、重粒子線治療、これは先進医療に当たります。先進医 ...
まとめ
「悪性リンパ腫について」、「保険対応について」はご理解頂けましたか。
悪性リンパ腫は本当に怖い病気です。いざという時の為に保険加入しておくのは非常に有効な手段です。なぜなら がん と診断された時に一時金(保険金)を受け取れれば、これからの闘病に対して心とお金の準備が出来るからです。
さらに安心を買う為に、所得補償保険と言うのもあります。これはケガや病気で入院した場合、所得の6割程度が毎月保険金として支払われる保険です。以下が詳細です。
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所得補償保険なら大丈夫、ケガや病気でも住宅ローンは返せます
こんにちは ホン博士です。 一家の大黒柱や一人暮らしの人って、ケガや病気で働けなくなった時を想像すると怖いですよね。なぜなら、住宅ローンや各種支払いは収入が途絶えても待ってくれないからです。 例えば、 ...
こういった保険の事を考えるのって本当に面倒です。なぜなら後回しにしても明日困らないですよね。だから人は動かないのです。
でもね、
この面倒な事をしている人は万が一の時に家族に掛ける迷惑を最小限に抑えれるのです。なぜなら保険金でお金の心配からは解放されるからです。例えば がん と診断された時に数百万のお金が入ってくれば当面は安心ですよね。さらに治療の進行に応じて手術給付金、入院給付金、通院給付金、所得補償まで貰えるのです。
保険の検討が面倒くさいから後回しにした人はこれらの保険金を受け取れず、貯金を食い潰して対応しているのです。心にもよくありません。
「納期のある事はスグやる! 面倒くさい事は今スグやる!」
最後までお読みいただき
ありがとうございました。