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保険の解約

あっ!保険の解約で税金が掛かりました。。。

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こんにちは
ホン博士です。

保険の解約で税金が掛かるって本当? 実は本当なのです。全てのケースが当てはまる訳ではありませんが、税金が掛かる条件を知っておいては如何でしょう。

目先のお金が必要な時、ついつい「保険を解約してお金を作ろう」って考えがちです。借金をする訳ではないので何となく罪悪感は薄いですよね。しかし、そこには落とし穴があるので、うまーく避けて通りたいものです。

保険の解約ってタイミングによっては沢山のお金をドブに捨てる事になるのです。しかし、それに気付いていない人って意外に多いです。お金をドブに捨てるなんてイヤですよね。利口な人はこんな事は絶対にしません。なぜなら「保険の解約=税金発生」、「保険の解約=税金発生しない」の公式を知っているからです。

この記事では「保険の解約」で税金が発生する公式(ルール)をお伝えします。
参考になれば幸いです。

税金が掛かるのは解約返戻金

税金の対象になるのは、解約返戻金(かいやくへんれいきん)を受け取った時です。この時に「払った保険料 < 解約返戻金」の場合は要注意です。逆に「払った保険料 > 解約返戻金」の場合は税金は掛からないので安心して下さい。

この記事を読んでるあなたは少~し保険の解約を考えてますよね。様々な事情で目先のお金が必要なのでしょうが、税金を払う羽目になるのはバカバカしいです。その為には利益を出さない事です。利益を出さないとは「払った保険料 < 解約返戻金」にならない事です。

じゃあ、どうすればいいの?

税金が掛からない程度の利益に抑えればいいのです。具体的に2つのパターンを見て行きましょう。

①、保険料を払う人 ⇒ 解約返戻金を受け取る
②、保険料を払う人 ⇒ 解約返戻金を受け取らない

①、保険料を払う人 ⇒ 解約返戻金を受け取る

自分で保険に入る(保険料負担者=自分=受取人)ケースです。この時に利益「払った保険料 < 契約返戻金」が出ると一時所得となり課税の対象となる可能性が出てきます。ポイントはどれだけ利益が出たかです。

一時所得とは

継続的に得られるお金以外の事を指します。懸賞、保険の返戻金、競馬、パチンコ等の「臨時で得た所得」の事です。特別控除枠(50万円)があり、残った金額の1/2が課税対象となります。

保険の解約返戻金は一時所得となり、50万円以上の利益が出た場合は課税対象となります。具体的に見て行きましょう。

410万円(解約返戻金)- 400万円(払った保険料)= 10万円

この場合は利益が10万円なので特別控除枠(50万円)を超えていないので課税対象ではありません。逆に利益が60万円となった場合は10万円(60-50)の1/2の5万円が所得税の課税対象となります。 税率が10%の人だと5000円(所得税)と住民税が取られます。

この一時所得の公式(ルール)は他の一時所得でも使えるので覚えておいて損はないでしょう。

②、保険料を払う人 ⇒ 解約返戻金を受け取らない

夫が妻の保険料を払っている(受取人=妻)、親が子供の保険料を払っている(受取人=子供)、このようなケースが考えられます。これって人にお金をあげた事になりますよね。だから解約返戻金は贈与税の対象となるのです。

贈与税とは

自分の財産(お金や不動産等)を譲った場合に、譲り受けた人に掛かる税金の事です。例えば(保険料負担者:夫、保険受取人:妻)の場合は夫から妻に贈与が発生したと見られるのです。これにも非課税枠があり、毎年110万円以内は非課税です。財産のある人は毎年、子供に110万円づつ譲渡して節税(死亡時に一括であげると贈与税が掛かる)をしています。このように毎年カウントされる課税方式を暦年課税(れきねんかぜい)と言います。

贈与税は累進課税(貰った金額が多い方が税率が高くなる)で、一般贈与と特別贈与があります。どちらの場合も200万円以下の税率は10%です。

贈与税

このようにならない注意が必要です。

資産家の息子が相続をして納税に苦しむ、なんて話を聞いた事はないですか? これは土地等を相続して相続税が発生しているからです。現金を相続すれば現金で相続税は払えるのですが、土地を相続してしまうと、その相続税を現金で払わないといけないのです。だから相続税を払う為に借金をしたり土地を売ったりするのです。税金ってカツアゲよりえげつないですよね。

※相続性を例に出しましたが
相続税 = 亡くなった人から相続した時に発生
贈与税 = 生きている人から貰った時に発生
と性質の似た税金なのです。

解約返戻金で利益が出てしまったら

解約返戻金で利益が出てしまったら、一時所得としての確定申告による納税が必要です。

前述の①のケースを考えてみましょう。

410万円(解約返戻金)- 400万円(払った保険料)=10万円

この場合は利益が10万円なので特別控除枠(50万円)を超えていないので課税対象ではありません。逆に利益が60万円となった場合は10万円(60-50)の1/2の5万円が所得税の課税対象となります。 税率が10%の人だと5000円(所得税)と住民税が取られます。

この5000円ですが会社員の人は確定申告の必要はありません

よかったですね。
なぜなら、「給与所得以外の所得が20万円以下の場合は確定申告不要」というルールがあるからです。

確定申告をしている個人事業主の方、納税はありません。
なぜなら、一時所得の特別控除枠(50万円)に収まっているからです。しかし、確定申告時の明細で一時所得の内訳は明記しておいた方がいいでしょうね。

結局は、かなり大きな保険でもない限り納税は発生しないでしょう

解約返戻金を増やす方法

ここまでの説明で、解約返戻金にはちょっとやそっとでは税金が掛からない事はご理解いただけたと思います。

「じゃあ、逆に解約返戻金は多い方が得じゃない」

そう思いますよね、その通~りです。その為に以下の3つを意識する事で解約返戻金を増やせます。どうせなら沢山、解約返戻金を貰える方がいいですよね。それでは 3つ 行きますね。

●満期まで解約しない
●繰り延べる
●外貨建て保険

満期まで解約しない

これは保険の鉄則中の鉄則です。解約返戻金が発生するのは主に終身保険、養老保険、学資保険、個人年金等となりますが、満期までに解約をしてしまうと「払った保険料 > 解約返戻金」となり損をしてしまうのです。下図を見て下さい。

終身の解約返戻金

終身保険の例ですが、満期までに解約してしまうと損をする仕組みになっています。なぜかと言うと、保険というものは保険会社の手数料(取り分)が必ず含まれています。共済などは手数料が何%と明記されている場合がありますが、民間の保険会社の保険は手数料が明記されていません。一説では30%程度という噂です。しかも、残りの70%を運用して利益を得ているのです。人のお金で商売をしているのです。保険会社が残りの70%を運用してプラス(100%以上)になるのが満期後になるという仕組みなのです。

以上の理由から、保険は満期まで解約しない と言う鉄則はご理解頂けましたよね。万が一、保険料の支払いが厳しくなった場合は減額、変換、自動振替貸付、払済保険などの救済措置はありますが。。。しかし、それよりも保険加入時点にしっかりプランニングする方がはるかに効果的なので、余裕も持った保険料の設定が出来ればいいですよね。

では、次いってみましょう!

繰り延べる

「繰り延べる」とは解約返戻金を貰う時期を後ろ倒しする事です。前述した様に、保険会社は我々が納めた保険料を運用してお金を増やしてくれているのです。と言う事は、運用期間が長ければ長い程、お金は増えて行くのです。お金が増えれば保険会社は儲かるし、我々にも増えたお金を還元してくれるという仕組みなのです。

ホン博士、保険会社がお金を増やしてくれるなら
貯金より保険の方がいいんじゃないの?
ハニ~ワ君、するどい質問じゃな!
確かに保険会社にお金を増やしてもらうと言うのは有効な手段じゃよ、しかし途中解約をしてしまうと完本割れ(払った額より受取額が少なくなる)のリスクがあるのじゃよ!

もう1つ注意をして欲しいのは、お金の価値が下がるリスクじゃ。
例えば自動販売機の缶ジュースって昔は100円だったよな、今はいくらじゃ? 130円からじゃろ。
この差額分以上にお金が増えてなければ、実質的には減ってる事になるのじゃよ。

う~ん。。。
僕には難しすぎるよ。
払ったお金以上が返ってくればいいかな!

外貨建て保険

保険屋さんが最も勧めたがる保険の1つです。外貨建て保険は運用面を考えると普通の保険では考えられない利益をたたき出す事が可能なのです。例えば米ドルを考えてみましょう。米ドルは日本円より金利が高いですよね。だから、高い運用益をたたき出す事が可能なのです。

お~っ、絶対に外貨建てだ!

そう思いましたよね、しかし外貨建て商品には難しい側面もあり、そんなに単純ではないのです。

毎日ニュースを見ていると「今日の株と為替の動き」が報じられていますよね。この為替の動きに大きく左右されるのです。為替の動きとは、円安とかドル高の事です。外貨建て保険で原資を増やせても、為替の動きで利益が根こそぎ持っていかれ、元本割れをしてしまうリスクもあるのです。さらに詳しく知りたい方は以下の記事を読んでみて下さい。

保険で積立て
「外貨建て保険」で積立!?まさかリスクが一杯なんて

こんにちは ホン博士です。 「外貨建て保険」って保険屋さんが熱心に勧めてくる事、多くないですか。 「外貨建て保険」とは、皆さんが払う保険料を外貨に換えて運用する保険商品の事です。運用利回り(増える率) ...

保険の解約以外でお金を得る方法

結論から申しますと、そんな方法はありません。

しかし、急にお金が必要にならない方法ならあります

あなたが保険を解約して得ようとしているお金はいくらですか? 10万円、20万円、50万円、100万円?

もし、このお金を持っていたらどうでしょう。保険を解約する必要はないですよね。これって意識を変えるだけで出来てしまうのです。

●毎月、給料後、決まった額を貯蓄用の通帳に自動で移るようにする
●缶コーヒーはコンビニで買わず、スーパーで箱買いする
●光熱費の支払いはクレジット払いにしポイントを貯める
●電子マネーの活用(チャージ時にポイントゲット)
●余裕資金で飲食系の株を買い株主優待で無料食事をする

これは参考例ですが、こういった事をすればお金が貯まると言いたいのではありません
こういった意識と知恵を持ってみては如何でしょう。
そうすれば、お金って勝手に貯まってくるものです。細かなポイントを追っかけるのって小さい! こんな風に思いますよね。でもね、この細かなポイントを追いかける事で見えてくる事があるのです。それは、今までムダなお金の使い方をしてきたという事です。これに気付けた人は行動が変わるので、自然とお金は貯まる流れに入れます。

10万円、20万円、50万円、100万円?

こんな大金が自然に貯まるような流れに入れれば最高ですよね。

まとめ

保険を解約して一時的なお金が必要な方、保険の解約で税金が掛かる事ってちょっとやそっとでは無い事が分かりましたよね。なぜなら、保険の解約から得られるお金は一時所得となり、一時所得には特別控除枠(50万円)があるからです。そして、50万円を超えた部分も1/2しか課税対象とならないからです。

しかし、税金が掛かる事は稀(まれ)なので保険の解約を推奨している訳ではありません。保険を解約するとトータルで損をする事は前述しましたよね。分からない方は「解約返戻金を増やす方法」の「満期まで解約しない」を再度、読んでみて下さい。

何が一番大切かと言うと、これからの事です。

保険の解約を考えている方の中に、毎月の保険料が大変で! と考えている方、居ませんか? そんな時には保険の見直しが有効かもしれません。恐らく、その保険は必要以上の特約が付いている為に保険料の負担が重いのでしょう。自分サイズの適切な保険じゃない可能性が高いです。

保険って「くじ引き」みたいな物なのです。例えば「日本人の死亡原因の1/2はガンです」なんて言われたらガン保険に入らなくては、と思いますよね。私もそう思っていました。そして、実際にガン保険に入っていました。しかし、解約しました。なぜか? 全体の死亡原因は1/2でガンでも、自分の年代でガンになる確率って以外に低いのです。

国立がん研究センター

国立がん研究センターのホームページです。ご覧いただくと分かりますが、ガンの罹患率(かかる確率)が上がるのは男女ともに60代からなのです。さらに言うと、40歳の男性が20年以内にガンで死亡する確率は2%なのです。

保険は必要なものです。しかし、必要以上に備えるのは考え物と言う事もお分かり頂けたと思います。保険を解約する前に、保険の見直しはいかがでしょうか。そんな面倒くさい事をしている人は自分サイズの適切な保険を選べているのです。

「納期のある事はスグやる! 面倒くさい事は今スグやる!」
我が家の家訓です。

最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

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